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執筆者の写真Shoko Masuzawa

デザイナーが持っている問題解決力。




GW中、サイトのリニューアルをコツコツと進めていました。

自分の作品の写真を並べては、この仕事の時はこんなことがあったなあとか、あんなことがあったなあと、思い出したりしていたんですが、あらためて、デザインとはなんぞや?という思いが溢れてきました。サイトにもちょこっと触れていますが、


デザイナーにはセンスが必要かどうか‥問題。


デザイナーになろうと思ったとっかかりは、やはり、好きなデザインとの出会いからだと思うんです。

素敵だなあとか、自分も作ってみたいなあとか、はたまた、自分の欲しいものが市販されていなくって、自分で作るしかないかという場合もあるかもしれません。

ただ、それであれば、「自分(も)満足できる、自分(が)満足できる。」ということで自己満足の世界になってしまう。自己完結であればいいのだけど、それが仕事となると、また違ってきます。


商業であれば、「売る」行為が発生します。


そこで「売れる」という概念。


でも、実際は「売れる」といった行為はないんですよね。


そう言ってる側はおそらく「お金」を払っていない側です。本来は「売る」と「買う」で成り立っているわけで、そこに「売れる」という概念が入ってくるからややこしくなるんだと思うんです。「売れる」というのは、「売り手側のマジック」だなと常々思っています。そして、そこにデザインは大なり小なりいい意味で加担しています。


話が脱線してしましましたが、センスがいいなあと思っているものが、必ずしも買われるとはかぎりません。そこに初めに触れた自己満足が影響している場合があります。


本で言ったら、対象年齢が高い内容の本に、おしゃれだからと言って小さい文字で文章を羅列したところで、「文字が小さくて読めません。」とレビューに書かれるのがおちです。


そこで、デザイナーがデザインを進める上で

日頃から育てている「問題解決の思考」が役立ってくるわけです。


対象年齢が高いものであれば、文字はこのくらいの小ささがMAXだなとか、イエローの文字は読みにくいだろうといった想像力が必要になってきます。小学校の道徳の時間によくでてきた、「相手の立場になってものを考える」それが役になってくるわけですね。いってみれば、デザインは「問題解決の思考」そのものです。


また、送り手側が「どんな人に手に取ってもらいたいか」

「いったいどんな人が手にとるのか」といったビジョンをしっかり持つことも必須になってきます。

そして、「受け取り側にとっての問題は何か」といったことにも目を向け、

それが「どうしたら少しでも解決に導くことができるか」といった物事の進め方をすれば、

世の中がずっと良くなるような気がします。


デザインの仕事は、気づきも多く、楽しい仕事です。


これからも愛ある送り手やスタッフと精進していければいいなと思います。



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